提言部会

かわさきTMOからの提言

明日の川崎
ACE戦略
―川崎駅周辺地区商業活性化戦略-

川崎駅周辺地域は何をめざしどのような街づくりをするか?

CCESS」:便利で近い街づくりをめざす
LEAN」:安心してきれいな都市空間づくりをめざす
NJOY」:楽しく憩える街づくりをめざす

3つのキーワードを取り上げ、生活者・来街者・商業者等にとって「便利がよく」・「奇麗で安心」・「楽しい街づくり」が重要と考えます。大胆な発想による都市空間を創造しながら現実の問題にも取り組む姿勢であり、これの各頭文字をとって「明日の川崎エース(ACE)戦略」と名付けました。

<ACCES=便利で近づきやすい街づくり>

(1)回遊性の創出

川崎駅周辺は、JR川崎駅が壁あるいは隘路となって商業施設やオフイスビルが駅を中心に東西、南北にと分散しています。その結果人の動線が極めて悪く一部に集中し混雑が激しいうえに、回遊性・連続性に欠け、移動を困難にしており、街のバランスのとれた発展にも商業的な購買需要においても大きく損なう結果となっています。TMO回遊性部会では、川崎駅を中心とした回遊性創出のために、「大きな回遊性」、「エリアの回遊性」、「小さな回遊性」の創出を提案しています。

川崎駅を中心とした3つの回遊性創出

具体的提案1:川崎駅南口改札の設置

私たちの悲願であった【北口自由通路】が供用開始し、東西が一つにつなかった意味は大きく、うれしく思います。新たな扉が開けば、次の扉が見えてきます。 私たちは三つの東西交流軸が必要であると考え、広域の回遊性を生み出し、川崎拠点の魅力をさらに高める南口改札の設置を求めてきました。JR川崎駅南口(西側)はミューザ・東芝・キャノンなど大型既存施設及び建設予定施設が多く就業者人口が急激に増えてきています。今後更に増えることが予想され、現在の狭隘なJR川崎駅の安全性および移動の効率性から、南口改札の設置は避けて通れない状況になっています。川崎駅周辺地区の回遊性向上の面からも、中央改札口、北口改札口に加え南口改札口および南口東西通路は、駅東西のバランスある回遊性を誘発させることができます。

私たちの基本的な視点

かわさきTMOの視点は、かねてから【競争と協働の複眼】です。川崎駅を基点に東エリアと西エリアが競争と協働を繰り返しながら、一つとなり【川崎拠点の魅力】を高め、東京23区、武蔵小杉、横浜MM等との拠点間競争に打ち勝つことです。こうした観点から、三つの東西交流軸の必要性、大きな広域の回遊性を作り出すことを提言してきました。かわさきTMOとして、拠点間競争に打ち勝つために何ができるか。さいか屋跡地へのパルコ出店や丸井撤退後の新たな商業施設の整備に加え、現在進んでいる【日進町UNICO】での新潮流、【西口ハッピーサークル】の盛り上がり、【銀柳町まちづくりルール】など、個々の流れを集め大河へと結びつけ、川崎拠点のさらなる魅力を関係者の総意として形造っていきたいと思います。